蔵、納戸、床の間の地袋、仏間の押し入れ。古い家ほど、素人には価値の分からないものが出てきます。
壺、皿、茶碗、茶道具一式、火鉢、屏風、古い和家具。「たぶん大したものではない」と思いながらも、万一のことを考えると捨てられない。骨董はそういう品目です。
骨董の評価は、作者・時代・産地・状態・付属品の組み合わせで決まります。見た目の豪華さと金額はほとんど比例しません。地味な湯呑みに値がつき、立派に見える大皿に値がつかない、ということが普通に起こります。
だからこそ、自分で「これは価値がある・ない」を決めるのが一番危険です。捨てる前に、まとめて一度見てもらう。それだけで判断のコストは大きく下がります。
骨董でいちばん大事なのは共箱(ともばこ)です。作品と一緒に作られた木箱のことで、蓋の裏や側面に作者の署名や印があります。中身だけ出して箱を捨てると、評価が大きく下がります。箱は必ず一緒に残してください。
骨董は磨いたり洗ったりしないでください。鉄瓶の錆、銅器の緑青、器の使用感は、時代を示す情報として評価されることがあります。きれいにしたつもりが、価値を落としてしまうケースは少なくありません。
箱に入ったままの状態、箱書き、器の底。この3枚があれば相談は始められます。
数点なら写真や宅配、蔵一つ分なら出張。運ぶ途中で欠けさせると価値が下がるので、量があるなら来てもらうほうが確実です。
骨董は業者によって得意分野が違います。まとまった量がありそうなら、一括見積もりで複数社の評価を比べる手もあります。
値段がつかなかった古道具や和家具は、不用品回収でまとめて出すほうが早いことがあります。
「価値があるかどうか、そもそも分からない」という状態からで大丈夫です。何がどれくらい出てきたかを教えていただければ、進め方を一緒に考えます。